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半壊への微音を停止して

 

音言遊戯帖第105集  

       

 

 

  Остановите слабый звук до полуразрушения

 

 

❏ 2018.11.28-2020.1.18

❏ Сто пятый том тетрадей для игры звука слова

 

Звук,звукозапись,стихи,Фото.и дизайн:.ОНЮГИ.

Программное оборудавание,Studio One. ZOOM Handy Recorder H1.MT-1200,TU-12H. Зписался на звукстудии ругнои работы ОНЮГИКАН.  11 Ноября 2018 ~ 18 Января 2020.  URL:http://onyuugi.wix.com/onyuugi/ Блог :言遊戯帖:http://kotoyuugi.seesaa.net/

音遊戯帖:http://onyugiguitar.seesaa.net/ Email:onyuugi@infoseek.jp

Music,recording,poem,photo and sleeve design by onyugi.

Recording application software Studio One. ZOOM Handy Recorder H1. MT-1200 Multi temperament tuner,Chromatic tuner TU-12H, Recorded in The Handmade Studio ON YUGIKAN. 11 November ~ 18 January 2020.

URL:http://onyuugi.wix.com/onyuugi/ Blog :言遊戯帖:http://kotoyuugi.seesaa.net/

音遊戯帖:http://onyugiguitar.seesaa.net/Email:onyuugi@infoseek.jp

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使用楽器・音具 Музыкальный инструмент/Звонкои инструмент

ギター2・Electric acoustic guitar(ovation1587-9

ギター10・Acoustic guitar(TAKAMINE・TSA800)

ライター(紫)

YouTube

0:57 1:12 1:27 1:31 1.37 2.05 1.17 1.09 1.33 1.19 3.25 2.12

Общее время звучания Total time 18:24


各曲には長い沈黙が収録されています。ご注意ください。

 

 

半壊への微音を停止して

半壊への微音を停止して、とりとめのない口吻を処理できずに移ろっていたのは砂嘴へのせめてもの無償でもあった。繰り返さなければならないと表側からのこちらの裏側に言いきかせて、ブロンズ像への坂道を上りかけていたのはモノクロの三輪車。しゃがんだままの固定した時間をそのまま固定させて、水のタブローに浮かべてみるのもはかないかもしれないが、ふりがなにはモデラートは似合わないと、行きかけの路地は教えてくれた。ときめいた池畔の移り気のなかで、青い交差点を待ち合わせ場所にして、煙にまかれてはしゃいでいたのはコインが落ちかけていた16ミリフィルム。

並行の三角形を不等式への囮にして

 

並行の三角形を不等式への囮にして、歪曲の約束手形を自動化された物神性の仮象のメッセージにしてみる。接続を予期せぬ触変への理想分布としながら、あらわにされた蹉跌への覚醒を大文字にしてごまかしてみる。それでも、それらの引き出しに落としこめられて、反射する照合性を楕円の不順化に惑わされ続けてもいる。その川は流れを停止させまま、もうひとつの狭窄をくぐりぬけながら、先頭を行く白旗のまばゆさに変換されている。中心めがけて陥没する路上の粘性に、お互いを傷つけあいながら、「あらゆる」という言葉を安易に引き摺っていたのは消えかけた隊伍の合言葉。

あんなにも懐かしかった堆積性の交差点

あんなにも懐かしかった堆積性の交差点、その朱色の雨粒をコンクリートミキサーに積んで、広げていた。そして、埋め込まれてしまった記憶の引込み線を通過しながら、それがどこに向かっているのかもわからずに、地図を広げて停止の地点を鳥瞰していた距離のある境界。きっと違う何かがあるに違いないと、それでもそれ以上のことは考える必要もなかった。切り取られた映像の前後を考えることもなかったし、逃がした魚は引込み線の水路をさかのぼって、駅前の高層アパートへと繋がっていってしまってもいたし、公園の、なぜか隣の映画館の暗さはあるはずのない子供たちの犠牲のせいでもあった。

 

​鞄のヴァイオリンは青い顔の逆さまだ

鞄のヴァイオリンは青い顔の逆さまだし、空を飛ぶニシンの輪郭に抱えられて、花嫁に赤い旗。わからないものを表現したくて、処理を済ませた再生紙の・のゴミ粒に宛名を書いて放り投げる。格変化表は透明な下敷きのまま煙突小屋に溶接されて、あごの大きな隣人に「さよなら」を言いなさい。それらは東と西に拡散して、自治管区のドレミファを教室の肖像に貼り付けても見たのだ。黒いチョークはなぜやわらかすぎて港のブイに何度も乗せられていたけれど、雨の中に見たパイプ自転車のそのままの停止にゆっくりと停滞していたのは、K失の喉の痛みかもしれないし、魚影の群れかもしれない。

ヴェールを脱ぎながらのように

ヴェールを脱ぎながらのように、果実の皮や果肉がむけて行くように、それらが自我を浮き彫りにする深層の手立てであると教えてくれたのはハンガリーの人。固定された族際の一般化に満ち足りていた頃の、水に流れた即興曲のきらめきに、欧という文字の響きを味わうこともできる。導かれて、すでに虚構と現との二重のあいまい性に蝋燭をもちつづけていたのはロシアの人。そしてそれらを、見ているつもりになっているのはこのわたしでしかないが、乱奏の平穏を繰り返しながら、四角く切り取られた黒い空白のコートを脱ぎ捨てて、雨粒に吠え続けるアコーデオンをベンチにする街の人。

壊欠の内的必然のズルナを求めて

壊欠の内的必然のズルナを求めて、白い道を行く青い人。その顔面の緑を反転させて、群れの錯視を誘い出しているのは深層の不透明感でもあり、透視された責務でもある。潰れた帽子のつややかさに重たげに誤謬を引き摺っていたのは、内律の沿岸を走る相乗のアランドリウムかもしれないが、鋭角でもある。こじれた挿入句を待たずに引き受けられた内省の地下室には、かつての秘密の偵察がひしめいていて、ゆがんだ書体の言い訳を探し続けている。それでも、窓からの明らかな重ねられた焦点は隣接の処理装置を置かれた辞書の隅に、偽装の日付を焼き付けている。

トランシルヴァニアへの衒学を追いかけて

トランシルヴァニアへの衒学を追いかけて、伏せ字の半壊に中身の見える下属音を重ねてみる。おそらくの多面的接近のヌエを総合する夢を淡いにしていたのも、きっと、木曜日の濡れた相談窓口になのだろう。L時をいつ見ても改宗をままならぬものとして、それでも、閉口をひとつの武器に変えながら、大陸性の6行にわたる形成を自戒の掟にすることもできるだろう。とするならば、ポケットからの論理の希薄な構成に、円弧を描いて緑していたのは鉄塔の寄る辺なき明かりに違いないが、無造作性はその特徴でもあって、だからこそ、内包された前進を揺るがすことは困難といえるのかもしれない。

乱数碑に陰画を重ね合わせながら

乱数碑に陰画を重ね合わせながら、紛失を畏れる前の瀟洒な画廊を通り過ぎていたコカール初期世代の第一楽章に前提を捧げている。易への内面をさらにたどりつつ、螺鈿の見開きに心を奪われていたのも事実だし、湖面に映りこんだ奏楽の消え行きに、見出されてしまう半獣身の閾値を超えることはできないままに映画館の横にうずくまっている。それらの反転をせめぎあう絶対数への忠誠として、ミヒ路に砂を撒きつづけている意味をエティックに求めていたのも、近代の「子」としての叙事性と諦めてみるのもすでに老いさらばえた菱異へのはかない矜持でもある。

同期を回避する誘惑への現在進行形を

同期を回避する誘惑への現在進行形を、視野狭窄の責務としていたにしても、指を意味する核音を固定したままのカイロのエッチング。ひとり寝の旋律を覚えたばかりの冊子に仕舞いこんで、あぶりだされた可塑性を思考の速度に追い掛け回していたのが懐かしくもある。寡占は必要ないと問いただされた忌避概念の違和を探りあぐねてもいたし、声だけの級彩色に心奪われてもいたのが、やはり、懐かしくもあって、事情を斟酌する必要もないほどの未遂の折衷された行間都市への青いモノトーンを疾駆する。伴われた朗唱の切れ切れに、封印された神秘を差し出されたテトラコルドの怪訝に変えてもいる。

禁忌をここまでの四迷とするのかは恣意性に夜にしても

禁忌をここまでの四迷とするのかは恣意性に夜にしても、窓を叩く青い雨の旋律には凝縮された明かりが揺らめいている。路面を行く、あくまでのレンガの城への霧は天井裏の匍匐を思い出させてもいた。そのどうにもならなさの壊れかけの不条理に、病みながらどこまでも辻褄を合わせ続けているのは、やはり、時計係りの怯えた緊迫であるにしても、砂を走る鉄の窓からは、後ろさみしいマーカームが踊ってもいる。それらの入手されたアルヒーフからは、ようやく動き出したくすんだ緑の駅舎から手を振るY氏の憂鬱に近いものが、その場限りの煤煙を吐き出しながら陥没している。

渇きを待つ前のプリペアードの響きの硬質と

渇きを待つ前のプリペアードの響きの硬質と、なだれを教えられた繰り返しに逆らいながら、トンボの羽を追いかけていた電信柱の住人。見たくないものを見てしまった後の後味の悪さを引き摺り始めて、アルタイルの壁をなぞりながら過剰の寸断を過去の方位性に欠損させてみる。異にはじまれば遠い回答を逆説の問いに変えて、精査されたヒロギに非可塑性を再帰の品詞にもう一度埋め込んでみる。逸れたばかりのあたたかい染みを懐かしんでみても、カタカナにぶら下がった島の住所は採りつくされた液体の香りを、おそらくの心自省に裏返ってみるのも一考なのかもしれない。

しなかった若者があまりにも騒々しい音楽を聴いているような沈黙の酔っ払いの恋人

しなかった若者があまりにも騒々しい音楽を聴いているような沈黙の酔っ払いの恋人。苦渋の集積回路を温暖化への最新の秒読みに換えて、2つのクリップを空に接近させてもいたし、乱数を即興に飼いならしてみるのもお手のもののサンクトペテルブルクの空似でもある。とすればcollectionまでの階梯の重たい足音に、刃を剥いていたのは皿と腑の雪の虚勢でしかなかったけれど、方位を捜すことの出来ない憧れだけは地下室のミツバチにかわいがられてもいたのだ。粉々になった起重機の異質性をもう一度記憶kの追跡に凍りついていたのは、ホスピタルの希望のコンクリートに固められたカルテ。

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